ビジネスマナー研修の費用相場とは?
あなたの会社の社員は、ビジネスマナーをきちんと身につけていますか?
ビジネスマナーは知らず知らずのうちに、会社全体のイメージや信頼性に大きな影響を与えます。そのため、多くの企業が新入社員研修や中途採用者向け研修としてビジネスマナー研修を導入しています。しかし、いざ導入を検討し始めると「費用はいくらくらいかかるのだろう?」「何にどれだけの費用が必要なのか?」といった疑問が浮かぶことでしょう。本コラムでは、ビジネスマナー研修の費用相場やその内訳、さらに費用を抑えるための方法について詳しく解説します。
ビジネスマナー研修の費用相場
ビジネスマナー研修にかかる費用は、研修のスタイルや規模、実施方法によって大きく異なります。ここでは、代表的な料金体系を紹介します。
・人数制
人数制とは「参加人数に応じた料金設定」です。一般的には1人あたり1万円〜3万円程度が相場で、10人参加する場合、総額で10万円〜30万円となる計算です。小規模な企業や、人数を絞って開催する場合は適していますが、参加者が増えると費用も比例して高くなるため注意が必要です。
・時間制
「時間単位で料金が決まる」タイプもあります。1時間あたり2万円〜5万円が目安で、例えば4時間の研修なら8万円〜20万円程度となります。短時間で必要なポイントだけを効率よく学びたい場合に向いています。「時間制」の研修の場合、参加人数が変動しても、金額が変わることはありません。
・日数制
1日単位あるいは複数日単位で料金が設定される「日数制」もよく見られます。1日あたり10万円〜30万円が相場です。カリキュラムが充実しており、座学だけでなくロールプレイやグループワークも盛り込まれることが多いため、しっかりとスキルを身につけさせたい企業に適しています。
ビジネスマナー研修の費用内訳
ビジネスマナー研修にかかる費用は、単に講師料だけではありません。以下に、代表的な費用の内訳を紹介します。
・研修費用
最も基本となるのが研修費用です。これは講師料やカリキュラム作成費を含むことが多く、研修会社によっては、教材費や事前打ち合わせ費用も含まれる場合があります。オーダーメイド型の研修になると、企画費用が別途加算されるケースもあります。
・会場費用
社内の会議室などを使う場合が多いですが、外部施設を利用する場合は、会場レンタル費用が別途発生します。1万円台から借りられるところもありますが、立地や設備によっては数十万円以上となるため、事前の確認が必須です。特に新入社員の研修が重なる3月〜5月は人気が集中するので、早めに確保しておきましょう。
・機材費用
プロジェクターやマイク、ホワイトボードなどの使用に追加料金が発生するケースがあります。特に、大規模研修やハイブリッド型(対面+オンライン)で実施する際には注意が必要です。研修の規模にもよりますが、5万円〜15万円くらいは見込んでおくと良いでしょう。
・食事費用/宿泊費用
終日研修や合宿型の研修の場合、昼食や懇親会、宿泊施設の手配も必要になります。食事代は1人あたり1,000円〜3,000円、宿泊費は1泊あたり10,000円〜20,000円が相場です。長時間にわたる研修では、受講者のモチベーション維持のためにも、快適な環境作りが重要です。
ビジネスマナー研修の費用を抑える方法
「ビジネスマナー研修は実施したいけど、費用をできるだけ抑えたい」と考えている企業も多いでしょう。以下に、具体的なコスト削減策を紹介します。
・自社施設や設備を活用する
社内の会議室や研修室を活用すれば、会場費を大幅に削減できます。また、必要機材も社内で用意できる場合は、追加コストをかけずに済むでしょう。なお、社内で実施する場合は、設営や受付業務を誰が担当するかなど、事前に役割分担を決めておくとスムーズです。
・オンラインでの実施
最近では、ZoomやTeamsなどを活用した「オンライン研修」が一般化しています。会場費はもちろん、交通費や宿泊費も不要になり、大幅なコストカットが可能です。また、コンテンツを録画しておけば長期的な活用ができますし、社員が自身のペースで学習することができます。
・専門的な内容のみ外部に委託する
一般的なビジネスマナーについては社員が講師として対応し、専門的なスキルだけは外部講師を招く方法も効果的です。必要な部分だけを効率的に学べるため、コストパフォーマンスが向上します。また、外部の講師が入ることで、良い意味での緊張感が高まるというメリットもあります。
・ビジネスマナー研修に活用できる助成金の申請
厚生労働省などが提供する「人材開発支援助成金」などを活用することで、研修費用の一部を補助してもらえる場合があります。申請には一定の条件や手続きが必要ですが、上手に活用すれば大きな経済的メリットが得られるでしょう。
ビジネスマナー研修を成功させるためのポイント
せっかくコストをかけてビジネスマナー研修を実施するなら、最大限の効果を上げたいところですよね。研修を成功させるためのポイントを紹介します。
・研修の目的を明確にする
「新入社員の社会人基礎力を高めたい」「営業部門の接客スキルを向上させたい」など、まずは目的を明確にしましょう。目的が明確になると、実施すべき内容が絞り込みやすくなり、研修会社も選びやすくなります。目的が曖昧なままだと、受講者のモチベーションも上がりづらくなるため注意が必要です。
・実践的な研修を受講する
現場で即実践できるスキルを身につけさせるためには、講師による一方通行の授業だけでは不十分です。座学だけではなく、ロールプレイングやケーススタディを取り入れた実践的な研修を選ぶことで、受講者の理解度・定着度が高まります。ロールプレイングを録画や録音できる研修だと、受講者自身のクセや課題に気づきやすいでしょう。
・オーダーメイドやカスタマイズ可能な研修会社を利用する
企業の業種や受講者層に応じて、カリキュラムをカスタマイズしてくれる研修会社を選ぶことをおすすめします。例えば、営業向け、事務職向け、エンジニア向けなど、職種に応じたビジネスマナーを学ぶことで、現場に戻ってからすぐに活かせます。
・フォローアップを行う
その場限りの研修で終えるのではなく、数か月〜半年後にフォローアップ研修を設けることで、研修効果を持続させることができます。現場に戻った後の実践状況をチェックし、必要に応じて再教育を行うことで、確実にスキルを定着させることができるのでおすすめです。
まとめ
今回は「ビジネスマナーの費用相場」についてご紹介しました。費用の相場を理解し、適切な内訳を把握することで、コストパフォーマンスの高い研修を導入することができるでしょう。
なお、アナウンサーが講師を務める研修会社・KEE’Sでは、基本的なビジネスマナー研修はもちろん、話し方やプレゼンテーション、接遇や電話応対など、貴社のニーズに合わせた研修をご提案いたします。対面での大規模研修、オンライン研修、マンツーマンレッスンなど、受講形式のカスタマイズも可能です。導入した企業様からは「自分のクセを指摘してもらえて、課題を見つけることができた」「気持ちのこもった研修で、熱心に聞くことができた」などのご感想をいただいています。まずは一度、お問い合わせください。
KEE’Sの企業研修
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