コラム

新人向けの営業研修とは?目的や研修カリキュラムをご紹介

「せっかく採用した新人がなかなか数字として成果を出せない」「何から教えていいか分からず、OJTが属人的になっている」――こうした課題を抱える企業は少なくありません。特に営業職は、顧客とのコミュニケーションや提案の場面で即戦力が求められる一方、個人の能力や性格に左右されやすい仕事です。そのため、適切な新人営業研修を設計しなければ、現場での成長スピードが遅れ、本人もモチベーションが下がり定着率の低下にもつながります。

企業にとって新入社員研修は、単に「基礎を学ばせる場」ではなく、将来の収益を支える人材を早期に育成するための投資です。営業研修は、営業の現場で必要となる実践的なスキルを短期間で習得させ、即戦力化を実現する重要なステップとなります。本コラムでは、新人向け営業研修の目的から、実際に効果を発揮するカリキュラムまでを詳しくご紹介します。

新入社員向け営業研修で身につけたいスキル

新入社員向け営業研修で身につけたいスキル

新人向けの営業研修では、単に商品知識を学ぶだけでは十分とは言えません。成果を出すためには、営業の現場で実際に活用できるスキルを段階的に習得する必要があります。特に重要なのが以下の3点です。

コミュニケーションスキルの向上
営業の基本は「信頼関係の構築」です。相手に安心感を与える話し方や、適切な表現を使いこなすスキルは、新人営業パーソンに必須です。研修では、声のトーンや表情、言葉選びを含めた実践的な指導を行うことで、顧客に伝わる営業力を高めます。

傾聴/質問スキルの向上
顧客の課題を引き出し、ニーズを正確に把握するためには「聞く力」が欠かせません。ただ単に相槌を打つのではなく、課題や本質を深掘り質問を投げかけることで潜在的なニーズを明らかにし、信頼を得ることができます。新人研修ではロールプレイを通じて、実際の商談に近い形で傾聴スキルを磨きます。

提案/プレゼンテーションスキルの向上
顧客が抱える課題に対し、自社の商品やサービスを的確に提案する力が営業成果に直結します。論理的に構成されたプレゼンテーションや、相手の立場に立った説明を行うトレーニングは、新人営業担当者の自信につながります。研修では資料作成や模擬プレゼンを行い、実践的なスキルを養成します。

これらのスキルを網羅的に習得することで、新人は営業活動に必要な土台を早期に固めることができます。

新人営業研修の目的と成功の鍵

新人営業研修の目的と成功の鍵

新人営業研修の目的は、大きく分けて「基礎知識の学習」と「実践によるスキルの体得」にあります。商品知識や業界知識を学ぶことは当然必要ですが、それだけでは現場で通用しません。実際の営業現場を想定した実践トレーニングを通じて、知識を「使える力」に変えることが重要です。

では、営業研修を成功させるための鍵は何でしょうか?

実践中心の研修を実施する
座学だけの研修では、新人が知識を体得するまでに時間がかかります。ロールプレイングやケーススタディを取り入れ、現場で即活用できる形にすることが早期成長のポイントです。

課題に合わせた研修カリキュラムを提供する
新人の課題は個人ごとに異なります。基礎から応用まで段階的に組み立てるカリキュラムや、それぞれの弱点を克服できる研修内容を取り入れることが効果的です。

研修後のPDCAを重視する
一度の研修で終わらせるのではなく、定期的に振り返りやフォローアップを行い、定着度を確認することが必要です。営業は成果が数字に直結する仕事だからこそ、PDCAサイクルを取り入れた研修設計が成功の鍵を握ります。

さらに、近年ではオンライン商談の普及が進んでいることから、従来の対面営業だけではなく、デジタル環境に適応するスキルも必要になっています。この点については次の章で詳しく解説します。

新人向け営業研修カリキュラム例

新人向け営業研修カリキュラム例

株式会社KEE’Sでは、企業の課題に合わせた新人営業研修を提供しています。ここでは、実際の研修事例をベースにしたカリキュラムの一例をご紹介します。

ステップ1:基礎スキルの習得
社会人としてのビジネスマナーや基本的なコミュニケーションの取り方を学びます。電話対応や名刺交換など、営業職に必要不可欠な基本行動を実践形式でトレーニングします。

ステップ2:傾聴・質問スキルの強化
ロールプレイを通じて、顧客との対話における「聞く力」を養います。相手の発言を深掘りする質問方法を習得し、実際の商談で役立つスキルを磨きます。

ステップ3:提案力・プレゼンテーションスキルの実践
資料作成や模擬プレゼンを実施し、自分の提案を分かりやすく伝える力を鍛えます。ここでは、単に説明するだけでなく「相手の立場に立った提案」を意識することを学びます。

ステップ4:ケーススタディ・ロールプレイング
実際の商談シーンを想定した実践的なトレーニングを行います。新人は「失敗できる場」で繰り返し練習することで、本番でも落ち着いて行動できるようになります。

ステップ5:オンライン商談スキルの習得
近年、営業活動におけるオンライン化が急速に進んでいます。特に初回商談や遠方の顧客対応では、ZoomやTeamsなどを活用したオンライン商談が主流となっています。KEE’Sの研修では、画面越しでも信頼を得られる話し方や、オンライン特有の間の取り方、視線の使い方を指導します。また、資料共有の工夫や、相手の反応を見逃さない観察力も鍛えます。

ステップ6:振り返りとフィードバック
研修の最後には、自分の強みと課題を明確にし、次のアクションにつなげるためのフィードバックを受けます。これにより、自身の成長を実感しやすく、モチベーション維持にもつながります。

KEE’Sの研修では、対面とオンライン双方に対応できる「ハイブリッド型の営業人材」を育成することを重視し、これらのステップを包括的に網羅しています。

まとめ

新人営業研修は、企業の成長と営業組織の強化に欠かせない取り組みです。コミュニケーション、傾聴、提案といった基本スキルを体系的に学ぶことで、新人は短期間で現場に適応し、成果を出す自信を持つことができます。また、研修を一過性で終わらせず、実践とフィードバックを繰り返すことで、定着度が高まり長期的な戦力化につながります。

さらに、営業の現場は大きく変化しています。対面営業に加えて、オンライン商談の重要性が増しており、新人が最初から両方のスタイルに適応できるかどうかは、その後の成長スピードに大きな差を生みます。オンライン特有のコミュニケーション課題や技術的なポイントを押さえることで、新人は「どんな場面でも成果を出せる営業パーソン」へと成長できます。

株式会社KEE’Sでは、新入社員研修やセールステクニックマスタリー研修を通じて、企業課題をコミュニケーションの視点から根本的に見つめ直す営業研修を提供しています。OJTだけに頼らず、体系的かつ実践的な研修を取り入れることで、新人の早期戦力化と営業組織全体のレベルアップを実現することが可能です。

新人営業研修を検討されている人事担当者の方は、ぜひKEE’Sの研修プログラムをご活用ください。対面でもオンラインでも成果を出せる営業人材の育成を、私たちが全力でご支援いたします。


KEE’Sの企業研修

  • エグゼクティブスピーチレッスン・研修
  • 危機管理・謝罪会見研修
  • オンラインコミュニケーション講座
  • オンラインスピーチ研修
  • コールセンター研修
  • オンライン研修・ eラーニング
  • オンラインプレゼンテーション研修
  • 人事担当者向け研修
  • リーダー・管理職コミュニケーション研修
  • マインドスピーチ研修
  • オンラインコミュニケーション研修
  • 製薬会社(MR)向け オンライン研修
  • オンライン商談研修
  • Web会議ファシリテーション研修
  • 営業(商談)向け研修
  • 登壇者向け研修
  • 社内講師育成研修
  • マンツーマンレッスン回数券
  • 話し方ベーシック研修
  • 傾聴力向上研修
  • 新入社員研修
  • 電話応対研修
  • 講演会・セミナー
  • 接遇研修
  • ビジネスマナー研修
  • プレゼンテーション研修
  • ビジネスコミュニケーション研修
  • テクニカルスピーチ研修
  • セールステクニックマスタリー研修

関連コラム

資料ダウンロード

階層別

  • 03-6721-9657
  • 研修・サービス資料
  • 話し方教室・話し方講座 KEE'S