スピーチやプレゼンの印象を左右する
「正しい姿勢」と「乱れた姿勢」を知ろう
普段のスピーチやプレゼンの際の「姿勢」、どのくらい意識していますか? 実は自分が思っている以上に姿勢は聴衆の印象を大きく左右しているのです。
そこで今回は、スピーチやプレゼンのときに陥りがちな正しい姿勢と乱れた姿勢をご紹介します。ぜひ参考にして、ご自身の姿勢をチェックしてみてください。
1. スピーチ・プレゼン中の理想的な姿勢とは?
スピーチやプレゼンの際、たいていの人は緊張するものです。人が緊張したときに出やすいクセのひとつが、「姿勢の乱れ」です。聞き手に緊張感や悪い印象を与える姿勢の乱れとして、代表的なものは以下になります。
◎緊張したときの「姿勢の乱れ」の例
【足】片足重心になる・お腹を突き出して立つ・ブラブラと無駄に動く
【手】ベルトや時計にやたらと触る・頭を掻く・鼻を触る
【腕】腕組み(前組み・後ろ組みどちらもNG)
緊張すると体の筋肉がこわばってくるので、それを解きほぐそうとして「無駄な動き」を生んでしまう場合があります。その動きが頻繁になってくると、スピーチやプレゼンの聴衆に「落ち着きがない」「動揺している」と思われてしまいます。
また、体の前での腕組みは、心理学的にも「相手を受け入れない」という心を閉ざすジェスチャーになりますし、後ろで手を組んでいる状態も「偉そうな人」という印象を与えてしまいます。
2. スピーチ・プレゼン中の理想的な姿勢を保つポイント2つ
スピーチやプレゼン中に理想的な姿勢を保つため、注意してほしいのは、次の2つのポイントです。
【1】壁と並行になるように姿勢をまっすぐに正す
スピーチやプレゼンの前に、壁にかかと、お尻、肩、後頭部をつけ、一歩前に出て、その姿勢を記憶しておきましょう。その姿勢を保ったまま、演壇に上がると完璧です。時間がたってもその姿勢を崩さないように心がけて。スピーチやプレゼンの最中でも客観的に自分の姿勢をチェックするようにしましょう。
【2】腕の位置はズボンの横をキープ
腕はぶらぶらさせず、ズボンの縫い目に沿う位置に置くように意識すると、自然と胸を張った状態になります。手を横に添え続けるのがつらいという人は、体の前で、利き手の甲を反対の手で覆うようにしたり、演台の上に添えたりしてもかまいません。
自分のクセはなかなかわかりにくいもの。「自分がどんな姿勢かわからない」という人は、スピーチやプレゼン中の自分の姿勢を誰かに見てもらい、指摘してもらってもよいでしょう。
3. 正しい姿勢の作り方
姿勢を正すだけで、スピーチやプレゼンの印象はガラリと変わります。
姿勢 | 乱れた姿勢 | 正しい姿勢 |
---|---|---|
印象 | だらしない印象を与えがち! | 良い姿勢を保つと、堂々とした雰囲気に! |
ポイント | ・片足重心。 ・ベルトや時計などに触る。 ・頭を掻く。 ・鼻に触る。 ・腕の位置が不安定。 |
・壁と平行になるようにまっすぐな姿勢を保つ。 ・腕はズボンの横に置く。 |
正しい姿勢の作り方
1. スピーチの直前に、壁と平行になるようにまっすぐと背筋を伸ばしてみましょう。
2. スピーチ中もその姿勢をキープしましょう!
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