コラム

営業研修とは?目的やカリキュラム、研修導入のポイントをご紹介

企業の成長を支えるのは「顧客に価値を伝え、成果につなげる力」、すなわち営業力です。製品やサービスの品質が高くても、それを的確に伝えられなければ商談や受注には結びつきません。そこで多くの企業が投資するのが営業研修です。営業研修は単なるトークスキルの改善に留まらず、顧客理解力の強化、提案力の向上、組織的な営業プロセスの最適化など、幅広い成果を目指します。本稿では、営業研修の種類や具体的なカリキュラム、導入時の要点に加え、近年注目されている「最新の営業課題トレンド」も紹介します。研修導入を検討する人事・育成ご担当者様が、実務に使える判断材料を得られることを目的としています。

営業研修の種類

営業研修の種類

営業研修と一口に言っても、その目的別に多様なプログラムがあります。営業現場で求められる能力は多岐にわたり、たとえば話し方や表現力、プレゼン力、傾聴力、そして顧客に伝わる資料作成能力などが挙げられます。
代表的な種類は以下の通りです。

・話し方研修:
声の使い方、話す速度や抑揚、言葉遣い・非言語コミュニケーションにより、印象良く信頼を獲得する技術を習得します。

・プレゼンテーション研修:
プレゼンにおける構成力とストーリー設計、視覚資料の設計法を学び、説得力ある提案をできるようにします。

・傾聴研修:
顧客の本当のニーズを引き出す質問力や傾聴スキルを高め、提案の適合率を上げます。

・コミュニケーション研修:
社内外での情報共有や利害調整を円滑にするための基本スキルを育成します。

・資料作成研修:
短時間で伝わる提案書・見積り・営業資料の作り方を、プレゼンでの活用法も踏まえ実務的に学びます。

これらは単独で行うことも、組み合わせて包括的な育成プランを作ることも可能です。現状を分析し、自社の課題に合わせて取捨選択することが重要です。

営業研修のカリキュラム(KEE’Sの取り組み)

営業研修のカリキュラム(KEE’Sの取り組み)

効果的な研修は「学習→実践→振り返り」を設計に組み込むことが大変重要です。株式会社KEE’Sは現場直結の実践型を重視し、事前ヒアリングで現場課題を抽出したうえで、貴社に沿った研修メニューを提供します。主なメニュー例は以下の通りです。

・話し方研修:
発声・話すスピード・相手を惹きつける表現法、説得力のあるロジカルな話の構成を学び、営業現場でのロープレを通じて外向けの説得力を高めます。

・プレゼンテーション研修:
顧客別のストーリーテリング、エグゼクティブ向けの、エレベータートークなどを例とした短時間プレゼン技術、資料演出法を実践形式で習得します。

・傾聴研修:
話しやすい場の空気の作り方をはじめ、顧客課題を引き出すための質問フレーム、合意形成まで導く会話の設計を学びます。

・コミュニケーション研修:
社内連携・営業とCS/導入部門の協働を円滑にするための、報連相応用トレーニングやアサーティブなコミュニケーション演習を実施します。

・資料作成サポート:
データ活用と視覚設計の基礎を押さえ、短時間で説得力のある「伝わる」提案書を作るワークを行います。

KEE’Sの強みは、単発講義で終わらせず、現場でのロールプレイ→講師フィードバック→現場定着支援(振り返り会、上司巻き込み)へと続ける点です。こうした再現性の高い設計により、学んだ内容が実際の商談行動に変わることを狙います。類似のカリキュラム設計は多くの導入企業でも有効性が確認されています。

近年、営業現場を取り巻く環境は急速に変化しており、研修設計にも新しい視点が求められています。
例えば、価値提案(バリュー・ベースド)×個別化(パーソナライズ)の両立。単なる製品説明ではなく、顧客の経営課題やROI(投資利益率)に紐づく価値を示す「バリュー・ベースド・セリング」と、顧客ごとに最適化された提案を行うパーソナライズが同時に求められています。現場研修では“どの情報をどう組み合わせて個別化するか”の実践演習が重要です。
さらにコロナ禍以降では、オンライン商談やデジタルセールスルームの利用をはじめとしたハイブリッド営業が定着しました。そんな中求められる、非対面で信頼を築くスキル(動画メッセージの作り方、オンラインでの傾聴・合意形成など)の強化プログラムを含めた研修設計が必要です。

これらのトレンドを踏まえると、従来の“話し方・プレゼン”に加え、価値提案の構造化、オンラインでの信頼形成といったテーマを研修カリキュラムに組み込むことが今後ますます重要になります。

営業研修を成功させるポイント

営業研修を成功させるポイント

研修効果を最大化するための実務的なポイントは変わりませんが、上記トレンドを踏まえた運用上の注意点を合わせて整理します。

営業課題の洗い出し
現場KPIや成約プロセスを可視化し、データとヒアリングでボトルネックを特定します。AIやツール導入を検討する場合も「何を改善したいのか」を先に定義することが重要です。

研修の目標・ゴールの設定
定量目標(成約率○%向上、商談数○件増加など)と定性目標(提案品質の向上、顧客満足度の改善)を両方設定し、評価方法をあらかじめ決めておきます。

委託先の選定と選び方
単に講義を行えるかより、現場課題の把握力、ツールやデータ活用に関する知見、定着支援の体制を基準に選ぶと良いでしょう。KEE’Sでは事前診断→実践演習→フォローアップの一貫支援を提供しています。

研修の振り返りと定着
研修後は必ず現場での適用をチェックし、上司によるフィードバックや再トレーニング、ツール利用の継続的な教育を行います。研修が生かされていなかった点は、修正・改善を施し、より良いスキル定着の方法を現場と共に探ります。

まとめ

営業研修は、短期的なスキル向上にとどまらず、組織の売上や顧客満足を高めるための戦略的投資です。話し方、プレゼン、傾聴、資料作成といった基本スキルに加え、最近はAI・セールステックの運用力やデータドリブン思考、オンラインでの信頼構築といった新たな要素が不可欠になっています。株式会社KEE’Sでは、現場課題の診断に基づき、実践中心のカリキュラムをカスタマイズして提供。事前分析から定着フォローまで一気通貫で支援し、研修の成果を現場で再現することを重視しています。

研修プランの検討や現状のご課題を踏まえたご相談はいつでも承ります。まずは貴社の現状と目標をお聞かせください。


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