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効果的なビジネスマナー研修とは?目的や内容をご紹介

ビジネスマナー研修というと、入社したばかりの新入社員が受けるイメージがあるかもしれません。しかし、接客業や営業職へ転職した方や、新たにリーダーや管理職となった方にも必要な研修です。企業の第一印象を決めるのは社員の振る舞いであり、適切なビジネスマナーを身につければ、社内外の円滑なコミュニケーションや企業の信頼向上につながります。本記事では、ビジネスマナー研修の目的や内容、成功させるためのポイントをご紹介します。

ビジネスマナー研修の目的

ビジネスマナー研修の目的

ビジネスマナーは単なる礼儀作法ではありません。例えば、名刺交換ひとつをとっても、正しい手順で行うことで「きちんとした会社」「信頼できる人」といった印象を与えます。逆に、基本的なビジネスマナーができていないと「この会社と取引して大丈夫なのか?」という不安を与えかねません。また、ビジネスマナーが身につくと社内のコミュニケーションが円滑になり、チームワークの向上や業務効率の改善にも繋がります。

ビジネスマナー研修の目的は、大きく分けて以下の二つがあります。

1. 新入社員の早期戦力化
社会人経験のない新入社員は、ビジネスマナーの基本を知らないことが多いでしょう。まずは入社後すぐに研修を受け、適切な敬語の使い方や報連相(報告・連絡・相談)の習慣を身につけさせることが重要です。研修を通して、社会人としての自覚を促すこともできるでしょう。

2. 既存社員のスキルアップと意識改革
企業によっては、長年の業務で自己流のマナーが身についてしまっていることもあります。また、マナーは時代によっても変わるもの。「昔はこうだった」が通用しないこともよくあります。自分のマナーが時代に合わせてアップデートできているか、再確認する機会を設けましょう。新たにリーダーや管理職になった人材には、後輩や部下の模範となる振る舞いができるように、改めて研修を受けることをおすすめします。

ビジネスマナー研修の内容

ビジネスマナー研修の内容

ビジネスマナー研修では、基本的なマナーからコミュニケーションスキル、ビジネス文書作成まで、幅広い内容を学びます。それぞれ具体的な例を紹介しましょう。

基本的なビジネスマナー
• 挨拶
挨拶は、第一印象を左右するもの。明るくはっきりと聞き取りやすい声で基本的な挨拶を行うことで、相手に良い印象を与えます。お辞儀の角度(会釈・敬礼・最敬礼)を状況に応じて使い分けることも大切です。

• 名刺交換
社会人になって、初めて名刺を持つという人も多いでしょう。名刺は両手で持ち、相手より少し低い位置で渡すのが基本。受け取る際も両手で丁寧に受け取り、名前と会社名を確認します。名刺は「その人自身」を表すものといわれています。決してぞんざいに扱うことなく、敬意をもった対応が必要です。

• 電話対応
スマートフォンやSNSの普及により、電話対応に自信がない、苦手意識があるという新入社員が増えています。しかし、企業で働く以上は、電話対応を避けて通ることはできません。電話の基本的な取り方から、好感をもたれる話し方、要件の聞き方やメモの残し方など、ロールプレイを交えながら学びましょう。

コミュニケーションスキル
• 聴く力
コミュニケーションの基本は、まず相手の話を「聴く」こと。ただ聴くだけではなく、表情を意識したり、適切に相槌を打ったり、相手の言葉を繰り返したり要約したりするなど、聴くときの姿勢や話しやすい雰囲気を作ることも大切です。

• 話す力
明るく聞き取りやすく発声することや、話すスピード、間の取り方なども重要ですが、端的にわかりやすく伝えるスキルも社会人には必須。論理的に話すためのフレームワークを学び、繰り返し実践することで身につきます。

• 非言語コミュニケーション
適切なアイコンタクト、表情、姿勢、ジェスチャーを意識するだけでも、相手に信頼感を与えることができます。これらの非言語コミュニケーションは、自分ではなかなか気づきづらいもの。研修を通して自分の「クセ」を自覚できると良いでしょう。

ビジネス文書作成スキル
• メールの書き方
ビジネスメールの基本的な流れ、簡潔で伝わりやすい文章の書き方などを学びます。また、送る前に誤字脱字や必要事項の記載漏れがないよう確認するクセも、早めにつけておきましょう。

• 報告書の作成
会議や報告会での報告書の作成も、新入社員にはよく求められる業務です。誰が読んでもわかりやすい報告書の「型」を早めに使えるようにしておくと良いでしょう。報告書に限らず、それぞれの企業や部署でよく使うビジネス文書について、研修を通して学んでおくことをおすすめします。

いずれのスキルも、ただ知識を詰め込むだけでは現場で活かすことはできません。研修には必ずロールプレイを組み込んで、実践的なスキルを身につけられるようにしましょう。その際、録画をして受講者自身の振る舞いを確認したり、的確なフィードバックを受けられるような環境を整えておくと良いでしょう。

ビジネスマナー研修を成功させるには

ビジネスマナー研修を成功させるには

研修を効果的なものにするためには、以下のポイントを押さえることが重要です。

目的に合わせた効果的な研修プログラムを選ぶ
企業の課題や研修の目的に応じて、外部講師を招くのか、社内で実施するのかを決定します。外部講師による研修は、今の時代に合わせたビジネスマナーを学ぶことができたり、普段なかなか受けられない専門家からのアドバイスを受けることができます。一方、社内で実施するメリットとしては、自社の文化やルールに沿った研修を実施しやすいということがあります。

振り返りを行う
研修を受けっぱなしにさせず、受講者が学んだ内容を振り返る機会を設けましょう。例えば、研修後に日常業務で実践したことを報告し合う場を設けたり、定期的なフォローアップ研修を実施したりすることをおすすめします。

実践的な研修会社を選ぶ
研修を選ぶ際には、実践重視のプログラムを提供している研修会社を選ぶことが重要です。ロールプレイやケーススタディを取り入れた研修を実施することで、実際の業務に即したスキルを身につけることができます。また、研修後のフォローアップが充実しているかどうかも確認しておきましょう。

まとめ

今回は、効果的なビジネスマナー研修の目的や内容についてご紹介しました。ビジネスマナー研修は、新入社員にとって社会人としての基礎となるだけでなく、既存社員の意識のアップデートにも繋がる重要な研修です。毎年同じような研修を実施している企業こそ、外部の研修を取り入れたり、視点を変えてみたりするのはいかがでしょうか?

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