面接官に必要なスキルとは 採用力を上げる話し方をご紹介
企業にとって重要な採用活動。インターネットを使った情報発信が一般的な今、志望者は興味ある企業の情報に素早くアクセスすることができます。しかし多数の志望者が訪れるにも関わらず、「ミスマッチ」や「採用数不足」等、採用に関するお悩みも耳にします。採用活動で重要な位置づけにあるのが、面接。今回は、採用力をあげる「面接官のスキル」についてお伝えします。
面接官の役割とは
まずは面接官の役割を押さえておきましょう。面接官にはまず「自社に適した人材を見極める」という重要な役割があります。面接では、履歴書やエントリーシートではわからない応募者の人柄やスキルを知ることが求められます。限られた面接時間でその人物が自社にとって適した人材であるかを判断することは、様々なスキルを必要とする重要な役割です。
面接官の役割としてもうひとつ、「志望者に会社の魅力を伝え志望意欲を高める」という点も忘れてはなりません。面接は、志望者にとっても会社を知るための時間。「社風」などインターネットではわからない雰囲気を知りたいと志望者は考えています。しかしながら、面接でのやり取りや印象次第で、志望者が採用を辞退することも十分にあり得ます。会社にとって面接は、志望者に直に会社の魅力を伝えられる貴重な場でもあることを念頭においておきましょう。
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面接官に求められるスキル
それでは次に、面接官に求められる重要なスキルを 3 点、お伝えします。
・印象力
多くの志望者にとって面接官は、その会社で初めて出会う人。面接官の印象が会社の印象に繋がるといっても過言ではありません。緊張している志望者にリラックスしてもらい会話をスムーズに運ぶために、まずは笑顔で志望者を迎え入れましょう。「緊張されていますか?」「リラックスして下さいね。」といった、相手への言葉かけがあるといいですね。履歴書やエントリーシートと目の前の人物を何度も見比べるような姿勢は、相手に不快感を与えることも。志望者の情報は事前にある程度頭に入れた上で、面接では志望者との時間に集中しましょう。志望者が普段通りの姿を出せるような雰囲気づくりを心がけることが大切です。
・会話力
会話力も重要なスキルです。面接はある意味、初対面同士がコミュニケーションをとる中で、互いの相性を探る時間。そのツールが会話です。面接だからと挨拶もそこそこに採用担当者の聞きたいことを聞き始めるのでは、志望者は思っていることを話せません。いきなり本題に入らずに、まずは気軽な雑談でアイスブレイクのような時間をとるのもよいかもしれません。また、上から目線の言葉づかいや志望者を緊張させるような話し方は、会社の印象を下げるだけです。面接は、あくまで対等な場。採用する側が上という意識では豊かな会話はうまれません。会社情報をわかりやすく提示し、適宜志望者からの質問も受け入れながら、お互いが十分に話せたと思えるような面接をイメージしましょう。
・質問力
面接でメインになるのは、質問のやり取りです。しかし型通りのやり取りでは、相手の良さは引き出せません。そこで、志望者によって臨機応変に質問の言葉や内容を変えることも大切です。例えば新卒採用の場合、多くの学生は想定される質問の答えを準備して面接に臨んでいるでしょう。また、面接官等の社会人と話す経験も少ないため、会話を楽しむ余裕も少ないかもしれません。そこで、「はい」か「いいえ」で答えられる「クローズドクエスチョン」で相手が答えやすい質問から入り、徐々に「~についてどう感じますか?」「~に関するあなたの経験があれば聞かせて下さい。」といった「オープンクエスチョン」へと進めます。「これまでの大きな失敗はありますか?その時どのように乗り越えましたか?」などの質問を通じ、学生らしいエピソードと共に志望者の素顔が垣間見られるような工夫をしましょう。転職者であれば、前職での職業経験があるはずです。採用担当者は、志望者が語る前職の経験を掘り下げる質問を意識しましょう。
「その仕事での経験はあなたの現在にどのように繋がっていますか?」「その仕事を経験する前後には、どのような変化がありましたか?」「仕事において最も大切にしていることは何ですか?」といった質問で、相手の価値観や職業観を引き出せるといいですね。採用担当者であるあなた自身の経験も自己開示することで、是非志望者との会話を楽しみましょう。共に働くメンバーとしての距離感をイメージすることにも繋がりますよ。
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スキルアップするには
では、面接官がスキルアップする機会にはどのようなものがあるでしょうか。
・書籍
採用面接を長年の経験値のみで行っていませんか。面接に関しては、様々な書籍が出版されています。志望者の傾向や価値観、面接における質問のタブー等、面接官が知っておくべきこともあります。普段はなかなか聞くことができない、面接における他社の工夫や志望者の本音がわかることもあります。
・ロープレ
ロープレ(ロールプレイング)とは、役を決めてその立場になりきることで実感を得る方法です。例えば社内でいつも採用担当となっている人が、志望者役を経験してみましょう。採用担当者のどのような態度が好印象か、あるいは緊張感が増すのか、どのような声かけや質問をされると本音を話したくなるのか。志望者役を演じてみることで初めてわかることは多くあり、目から鱗の経験になったという声も聞きます。
また、社員に志望者役になってもらい、普段行っている採用面接をそのまま実践してみることでアドバイスをもらうことも効果的です。採用担当者がどのように見えているのか、忌憚のないフィードバックを得る機会は、面接官としての自身の言動を振り返るきっかけにもなります。
・研修受講
意外にも、面接官のスキルアップに関する研修を取り入れている企業は少ないようです。採用活動は一部の担当者のみで行っているので、時間や費用をかけられない、という声もあるかもしれません。しかし、企業にとって何より大切なのはいうまでもなく、人。人材確保の要となる面接官が研修受講する機会があって当然と言えます。
いかがでしたか。採用活動は企業にとって重要な意味を持つにも関わらず、意外にも面接官が研鑽を積む機会がほとんどない、という企業は多いようです。KEE’Sでは、対面やオンラインでの面接官向け研修をご用意しています。面接官のコミュニケーションスキルを磨き、面接をより効果的な場にしませんか。興味があれば是非、お問い合わせください。
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