プレゼンテーション研修とは?目的や内容、成功のポイントをご紹介!
プレゼンに苦手意識があったり、改善したいと思っているけど何をしたら良いかわからない、と考えている方は多いのではないでしょうか。そこで、今回のコラムでは企業が取り入れるべきプレゼンテーション研修の目的や内容、成功させるためのポイントをご紹介します。
プレゼンテーション研修の目的
企業がプレゼンテーション研修を受講する目的は、社員のコミュニケーションスキルの向上により、説得力と影響力を高めることにあります。
プレゼンテーションというと、対外的なスピーチや、営業職の商談などを想像するかもしれません。しかし、それ以外でもプレゼンテーションスキルは様々な職種で使われています。例えば、プロジェクトリーダーはプロジェクトを遂行するためにアドバイスやフィードバックを伝え、きちんと伝えたい内容を理解してもらうためにプレゼンテーション能力が必要です。
同様にメンバー側も、効率的な業務を遂行するために必要なツールや、納品までに必要な時間、人員などを上長に理解してもらうには、分かりやすく簡潔に業務に理由を説明出来なければいけません。このように、社内向けのコミュニケーションの中でもプレゼンテーションスキルは活躍しており、今や業務に欠かせない能力とも言えます。そのため、マネジメント層はもちろん、若手から中堅まで、年齢や職種に関わらず習得する価値があるスキルと言えるでしょう。
プレゼンテーション研修のメリット
プレゼンテーション研修を実施するメリットには、以下のようなものが挙げられます。
・営業成績が上がる
どれだけ素晴らしい商品・サービスがあっても、その価値がお客様に伝わらなければ、購入してもらえることはありません。逆に言えば、商品・サービスの魅力をプレゼンで伝えることができれば、より多くのお客様に購入してもらうことができるのです。営業成績を上げるためには、プレゼンのスキルは必須ともいえるでしょう。
・提案力・交渉力が向上する
新しい企画やアイディアが生まれたとき、実現できるかどうかもプレゼンスキルにかかってきます。直属の先輩や上司だけでなく、場合によっては役員や社長を巻き込むこともあるかもしれません。ありとあらゆる立場の人を納得させられるようなプレゼンスキルを身につけることで、社員の提案力や交渉力が上がっていくでしょう。
・採用を強化できる
少子化や高齢化などによって、人材不足は深刻化する一方。優秀な人材を採用したいと考えているのは、どの企業も同じです。プレゼンスキルがあれば、採用説明会やセミナーで自社の魅力を伝えることができて、優秀な人材が集まってくることも期待できます。
「商品やサービス」「企画やアイディア」「自社」の違いはありますが、共通するのは、プレゼンテーションは「相手に価値や魅力を伝えるもの」だということ。価値や魅力を伝えることで、相手の心を動かし、行動に移してもらえるプレゼンテーションを目指しましょう。
プレゼンテーション研修の内容
プレゼンテーション研修で押さえておきたい内容をご紹介します。
・ロジカルシンキング
「あなたのプレゼンは何が言いたいのかわからない」「要点は何?」と上司に言われたり、部下に言ったりした経験はないでしょうか?プレゼンに必要なのは、論理的に、わかりやすく伝える力です。普段から論理的に考える習慣がない場合は、まずはロジカルシンキングから学びましょう。物事を体系的に整理して筋道を立て、矛盾のないように導く思考法は、プレゼンの時だけではなく、あらゆる仕事において役立つでしょう。
・効果的なプレゼン資料の作成
多くのプレゼンでは、スライドなどの資料を使いますが、その資料は効果的なものになっているでしょうか?伝えたいことがありすぎて文字が多かったり、業界でしか通じないような専門用語ばかりになっていませんか?資料が読みづらいと、それだけで見る気力がなくなったりすることも。誰が読んでも見やすく、わかりやすく、伝わりやすい資料が作れるような研修が必要です。
・人を動かす話し方
人を動かす話し方のポイントは2つ。1つは「話の構成」です。相手を惹きつけ、納得させ、実行まで移すには、効果的な順番があるのです。1つめは「発声や滑舌、抑揚、緩急」といったテクニックです。資料や内容はわかりやすいものだったりしても、声が聞き取りづらかったり、早口だったり、あまりにも棒読みだったりすると伝わりません。人の心を動かすためには、テクニックも必要だと考えてください。
・ジェスチャー、目線の配り方
人の五感における知覚の割合は、視覚が最も多く83%といわれています。つまり、聴覚からだけの情報より、視覚からの情報もあった方が、より効果的に伝わるのです。そのために取り入れたいのがジェスチャーです。海外の人のように大げさに行う必要はありませんが、例えば「お伝えしたいポイントは3つです」と話したときに3本の指で示すなど、情報を補足するようなジェスチャーはぜひ取り入れてみてください。
また、緊張する、自信がないなどの理由で、スライドや資料ばかりに目線を向けていないでしょうか。挨拶や自己紹介、文の最後だけでも相手に目線を向けることができると、より気持ちが伝わりやすくなります。
プレゼンテーション研修の注意点
プレゼンテーション研修を導入するにあたって、企業が注意しておきたい点をご紹介しましょう。
・研修の実施目的を明確にする
どんな目的でプレゼンテーション研修を行うのか、研修を行うことで何を目指したいのか、は社員間で共有しておきましょう。研修の開始時に、受講生となる社員に考えてもらうのもひとつの方法です。社員は忙しい中、仕事をやりくりして研修に参加します。研修に参加するモチベーションを上げるためにも、目指すべきゴールは共有する必要があります。
・実務に生かせる研修を行う
企業研修の目的は、学んだことを実務に生かすこと。どれだけ充実した内容でも、実務で使えるものでないと意味がありません。プレゼンテーションの機会が全くない部署で研修を実施しても、せっかく学んだことを生かす機会がなければもったいないですよね。どんな内容なら実務に生かせるのか、対象となる部署の社員にもヒアリングしておくと良いでしょう。
・研修後のフォロー体制を整える
研修を実施したことに満足して、やりっぱなしにしてしまうというのは、企業研修でよく聞かれるお悩みです。研修後にレポートを作成して提出してもらったり、数か月〜半年後にフォロー研修を実施したりと、学びを生かせるような体制を整えましょう。
プレゼンテーション研修を成功させるには
時間や労力、外部講師に依頼する場合は費用もかけて導入するプレゼンテーション研修。成功させるには、どんなことが必要なのでしょうか。
・受講者の知識のばらつきを抑える
受講者同士に知識のばらつきがあると、研修の実施が難しくなります。プレゼンテーション研修の場合、初心者に合わせると経験者が物足りなく、経験者に合わせた場合は初心者がついていけなくなる可能性があります。入社年次ごと、階層ごと、部署ごとに実施するなどして、出来る限りばらつきを抑えておきましょう。また、最低限知っておいてほしい知識は、事前課題として動画やeラーニングを導入するのもオススメです。
・外部講師に丸投げしない
研修を実施する場合、講師は社内から選出する「内部講師」と、研修会社などの「外部講師」という2つのパターンがあります。
外部講師の場合、プロの講師だからと安心して丸投げしてしまうことがあります。しかし、外部講師はあくまでも社外の人間のため、社内の課題や研修の目的が明確にわかっているわけではありません。必ず事前に社内の現状を伝えた上で、どのような研修内容が最適なのか提案してもらいましょう。
・研修会社や講師を値段だけで選ばない
研修会社や講師を選ぶ際、値段だけを見て依頼してしまうと、期待したような成果を得られない可能性があります。その結果、受講者に「時間の無駄」と思われたり、モチベーションが下がったりされたら元も子もありません。実績のある講師なのか、研修会社なのか、を吟味した上で、慎重に選定していきましょう。
・スキル習得が目的の場合は、実践型の研修を受講する
新入社員などが広く浅く知識を身につけるためであれば、基礎基本を学ぶための座学でも良いですが、営業職などのプレゼンテーションスキルが成果に直結する職種の場合は、実践型の研修を受けることが重要です。実際にやってみる中で、自分の苦手なポイントや癖を把握できるので、より早い成長が見込めます。一人でいきなり試すのと、研修中に講師からフィードバックを受けたり正しいやり方を解説してもらったりするのとでは、効果が違うのは当然です。そのため、目的に応じた効果が得られるのか、研修内容をしっかり確認しておきましょう。
まとめ
今回は、プレゼンテーション研修の目的や内容、成功のポイントをご紹介しました。研修を通してプレゼンスキルが上がれば、社内に与える影響は大きく、実施する価値はある研修といえるでしょう。KEE’Sでは、現役アナウンサーが講師となって、人の心を動かすプレゼンテーション研修を実施しています。カメラ撮影も行うため、自身のプレゼンの良い点や課題も明確にわかります。実施時間や人数、内容は御社に合わせてご提案いたしますので、まずは一度お問い合わせください。
KEE’Sの企業研修
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