会話をリードする~ファシリテーターの役割
私がKEE’Sのアナウンススクールで講師をお招きして講演会をするとき、生徒には必ず「講師の方について調べて、質問を用意してくること」と言います。
講師の講演が終わった後、質問の機会が設けられ、講師や司会者が「何か質問は?」と言っても、誰も手を挙げず、シーンと気まずい雰囲気になってしまうことは、よくあるのではないでしょうか。この状況はとても失礼。誰もが「誰かが質問してくれるのを待っている」ことから起こります。
ビジネスの話し方を上達させる一番のコツ
話し方を上達させる一番のコツは「一歩前へ!」です。
苦手意識があるからと言って、発言することに緊張したり迷ったりして、「一歩後ろ」にさがってしまった瞬間、損をするのはあなたです。特にビジネスでは、失敗してでも「一歩前」に出て発言する人にこそ、尊敬の眼差しは向けられるものなのです。
会議の質疑応答なら、あなたから質問しましょう。会話もあなたから始めていいのです。話を“リード”する。これまで一度も“リード”をしたことがないという人は、是非、次の会議のときにトライしてみてください。
ただ“リード”するというと、「会話をグイグイ引っ張ること」と誤解されるかもしれませんが、「リード=導くこと」です。リーダーとは本来、皆の先頭に立って進むべき方向への道筋をつける調整役を意味するのです。
自分が発言したら、まだ発言していない人に「吉田さんはどう思われますか?」と“話を振って”みる。または、「これまでの話をまとめますと、~ということですね。ここからはこの問題点を中心に話し合うのはどうでしょう?」などと“総括”したり、あらたな議題を“提案”したりしてみましょう。
ファシリテーターとしてリードしよう
確かに“リード”はエネルギーを使いますが、そういう人が一人いるだけで、会話空間は見事に活性化します。
現に、会議の進行役をする「ファシリテーター」という新しい役割に注目が集まっています。実際にファシリテーターを導入した企業では、「会議がこんなにスムーズに進んだのは初めてだ」とか「こんなにアイデアが出て、盛り上がった会議は初めてだ」という感想が出るそうですが、あなたにだってリードはできます。
上司や実際のリーダーがいる場合は、すべてをリードする必要はありません。その意識をもつだけで、「ここぞ」というときに“いいパス”が出せるはず。
あなた自身の話し方も変わり、人があなたを見る目も変化します。自分から話すというリスクを顧みず、しんどい役割を買って出る人こそ、リーダーにふさわしいのです。
今まで、自分から発言することに苦手意識を持っていた人、誰かの発言を待っていたという人は、とにかく、一度会話を“リード”してみましょう。
それが当たり前になれば、間違いなくビジネスで一目置かれます。
●話し方のテクニック
リスクを恐れず「一歩前」に出れば、会話のリーダーやファシリテーターになれる。
KEE’Sの企業研修
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