コラム

結果が変わる! 会社説明会での話し方のコツや注意点

企業の採用活動において重要なプロセスのひとつである、会社説明会。インターネットを使った就職活動が主流となった今だからこそ、応募者は対面でやり取りができる会社説明会に期待を寄せていることをご存知ですか。企業の担当者と応募者、双方にとって価値のある会社説明会にするためには何を伝えるか、だけではなく「どのように伝えるか」が問われます。今回は、会社説明会で企業の魅力を伝える話し方のコツをお伝えします。

会社説明会で話す内容・構成のコツ

まずは、会社説明会で話す内容について整理しておきましょう。ひとことで言うとそれは「聞き手が知りたがっていること」です。では会社説明会において聞き手が知りたがっていることとは何でしょうか。

1.現場で働く人のリアルな声
応募者が気になることとして、その会社で自分はうまくやっていけるか?ということがあげられるでしょう。うまくやっていけるか、という漠然とした言葉には「会社の雰囲気に合うかどうか」という要素が大きいようです。つまり、社風や人間関係です。これらはどれだけ言葉をつくしても、Web サイトではわかりません。そこで、会社説明会では社風や人間関係をイメージしてもらえるようなエピソードを準備しておきましょう。また応募者は、話される内容だけではなく、会社説明会での担当者同士の会話等からも自分に合うかを評価しようとしています。説明会以外の時間、例えば説明会開始前の社員同士のやり取りや他の応募者への対応等、常に見られていることをお忘れなく。また、ワークライフバランス(仕事と生活のバランス)や、女性等多様な立場の人が働きやすいかどうかといった点は、応募者が企業を見極める重要な視点のひとつです。担当者から具体的に話せる準備をしておきましょう。

2.Webサイトには載っているがわかりにくいこと
例えば部署のそれぞれの仕事内容や主力商品、サービスの魅力等、Web サイトで情報として発信していることも改めて担当者からわかりやすく解説しましょう。対面ですから、実物を使ってデモンストレーションすることも可能ですね。また社是や沿革など、応募者によっては難しいと読み飛ばしている内容をかみ砕いて説明することも、応募者の企業理解に繋がります。企業について深く知ってもらうことは、採用後のミスマッチを防ぐためにも大切です。

3.働くことでどう成長できるか、この会社にどんな未来があるのか
自社の魅力を伝えようとするあまり、完成形の自社の姿ばかりを伝えていませんか。良い面ばかり強調することで応募者はかえって「入社してもらうために少し大げさに言っているのでは?」「本当は大事なことを隠しているのかも?」と不安になります。成功ばかりではなく、可能な範囲で自社の現状や課題を明らかにすることも時には効果的です。例えばあなたは、友人から秘密を打ち明けられるとお互いの距離が近くなったように感じたという経験はありませんか。一見ネガティブに感じられる情報を開示されることによって、応募者は会社に親近感を持ち、仕事を自分ごととして捉えるきっかけにもなります。また会社から「課題解決に向けて共に歩むメンバーとして求められている」というメッセージを受けとることにもなります。仕事で成長したい、会社の未来を共に作り上げたいと望む意欲の高い応募者にとって、強く印象に残ることでしょう。

会社説明会での話し方のコツ

何を伝えるかがわかったところで、「どう伝えるか」についてポイントをお伝えします。応募者に企業の魅力を伝えるためには、どのような点に気を配るとよいでしょうか。

・視線
会社説明会に限らず、スピーチやプレゼンテーションの際、視線をどこに定めるとよいのか迷うことはありませんか。応募者全員にまんべんなく視線を向ける、というのは大前提。そこから一段上のテクニックをご紹介します。それは、興味を持って聞いている応募者と意図的にアイコンタクトをとることです。話し手の心情として、あまりこちらに関心がなさそうな応募者こそ振り向かせたいと思うのは当然ですが、会社説明会において応募者の関心の度合いに差があるのは当然。興味を持って熱心に耳を傾けている応募者の心を、まずはしっかり掴みましょう。その応募者がメモを取ったり、手を挙げて質問してくれたりすれば、その熱量はやがて周囲に伝染し、説明会全体の空気が活気あるものに変化することもあるのです。

・表情や身振り手振り
視覚から得られる情報は、より強く応募者の印象に残ります。担当者の表情や身体から発信されるものもまた、応募者へのメッセージとなります。肩に力が入らないよう注意し、リラックスして応募者の前に立ちましょう。指先だけではなく両手を使ってスライドを示す、視線だけではなく姿勢ごと応募者の方に向けるなどの大らかな動きは、説明会の空気をやわらげ、遠くにいる応募者にも訴える力となります。ただし場にそぐわない大げさすぎるジェスチャーは禁物。会場の広さや応募者との距離によって調整しましょう。

・アイスブレイク
説明会がスタートするや否や、いきなり本題に入っていませんか。説明会もやはり会話の延長。お互いの緊張が解け、「この人から話を聞きたいな」と思ってもらえるように、まずはアイスブレイクから始めましょう。可能であれば近い距離にいる応募者に簡単な質問(例「どこから来られましたか?」)をするなどし、一方的ではなく双方向のコミュニケーションが感じられる数分間を意識できるといいですね。アイスブレイクをしながら応募者の年齢層や雰囲気を確かめ、応募者の聞く姿勢が整ってきたところで本題に入りましょう。

話し方の注意点

では最後に、話し方の注意点をお伝えします。話す力は日頃から意識し実践することが何より大切。今日から簡単にできそうだな、ということから取り組んでみてください。

・伝わる声をつくる
会社説明会での声の印象はそのまま、会社の第一印象です。爽やかでよく響く声と、ボソボソと聞き取りにくい声では、印象は異なります。声は一朝一夕で作られるものではありませんが、年齢に関係なく、鍛えることで必ず変化します。基本は腹式呼吸。安定した呼吸が、響きのある豊かな声を支えてくれます。ポイントは、軽く鼻から吸った後に、息をしっかり吐くこと。例えば水を入れたペットボトルにストローをさし、ブクブクと息を吐き続けてみて下さい。手軽にできる腹式呼吸のトレーニングです。

・明瞭に話す
どれだけ充実した内容を話しても、応募者に正しく伝わっていなければ意味がありません。応募者が、聞き洩らした内容を必ず質問してくれるとは限りませんし、間違った認識のまま帰宅することも考えられます。言葉を正確に伝えるためには、日本語の発音を意識しましょう。マスク生活で顔や口の周りの筋肉を使う機会が減っています。試しに今、口を大きく開けて「あ・い・う・ え・お」とゆっくり 10 回動かしてみて下さい。普段使っていない表情筋を感じられるはず。このシンプルな練習だけでも、続けることで明瞭な発声に繋がります。

・話すペースに気をつける
歩く速度が人それぞれ異なるように、話すペースにも個性があります。た だ、多くの人に確実に情報を届けたい会社説明会のような場では、話すペースを調整できることが大切です。はやくて聞き取れないのは論外ですが、ゆっくり過ぎるのも応募者が飽きてしまう原因に。ポイントはいかにメリハリをつけるかです。大切な箇所はゆっくりと丁寧に、応募者のテンションを高めるような雰囲気づくりの際には自然なスピードで、というように、内容やその場に応じて使い分けましょう。

いかがでしたか。ここ数年主流となっていたオンラインによる会社説明会から徐々に、対面での説明会も復活しています。応募者の顔を見て反応を確かめながらやり取りができる場を最大限に活かすためにも是非、説明会での話し方を工夫してみましょう。KEE’S では、会社説明会や面接を担当する方を対象とした研修をご準備しています。話し方のお悩みに合わせた内容で、貴社の大切な採用活動を支えます。是非一度、お問い合わせ下さい。

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