コラム

コミュニケーション研修の効果を上げるポイントとは

多くの企業で導入されているコミュニケーション研修。しかし、ただ研修を実施するだけでは、ビジネスパーソンに必要とされるコミュニケーションスキルを身につけることはできません。そこで今回は、コミュニケーション研修の効果を上げるポイントについて、実際の事例を交えながら解説します。

コミュニケーション研修とは

コミュニケーションの心構えや、社内外のやり取りで使える実践的なスキル(聴く力・伝える力・質問力など)を身につける研修です。

●コミュニケーション研修の目的
コミュニケーションスキルを身につければ、相手と信頼関係を築いたり、情報を引き出したり、わかりやすく伝えたりすることができます。そのようなスキルを身につけ、業務に生かすことが目的です。

コミュニケーション研修の効果

コミュニケーション研修を受けることで期待できる効果には、どのようなものがあるのでしょうか。代表的なものを5つお伝えします。

●顧客との関係構築力・ヒアリング力・提案力の上昇
優れたコミュニケーションスキルがあると、初対面の方とでも関係を深めることができます。ヒアリングスキルやプレゼンテーションスキルがあれば、顧客の悩みや問題を引き出し、自社の商品やサービスを提案するときに役立つでしょう。

●社内外のコミュニケーションロスの低減
社内外で起こるトラブルは、コミュニケーション不足が原因だということが多くあります。「正しい情報が伝わらず、ミスに繋がった」「社外からの信用を失った」ということが起こる前に、コミュニケーションスキルを身につける必要があります。最近はリモートワークを取り入れている企業も多いため、コミュニケーションの機会を増やすことがより求められています。

●社内コミュニケーション活性化による生産性向上
コミュニケーションが活発に行われると、社内の生産性が上がります。社員同士でより良い仕事をするにはどうすればいいか話し合ったり、ノウハウを共有したりする機会が増えるからです。

●リーダーのマネジメント力が上がる
リーダーのマネジメント力を上げるにも、コミュニケーションスキルは必要です。具体的には、部下の話を引きだすヒアリングスキル、目標に向かって伴走するコーチングスキル、ミーティングをスムーズに回すファシリテーションスキルなどです。新人・若手時代とは異なるスキルが必要となるといえるでしょう。

●離職率の改善につながることも
退職した理由として多く挙げられるのが「社内の人間関係」だといわれています。人間関係で不満やストレスが溜まると、仕事に支障が出てしまい、最悪の場合は退職に繋がります。コミュニケーションスキルを身につけることで、円滑な人間関係を築くことができれば、離職率が改善することが期待できます。

コミュニケーション研修の成功事例

コミュニケーション研修の効果を上げるためには、具体的にどのような研修を実施すればよいのでしょうか。実際にあった事例をご紹介しましょう。

1.技術職・研修職向けコミュニケーション研修

●対象者:技術職・研修職の社員

●導入の背景:専門職を対象とした学会発表だけでなく、専門的な知識のない社外の方に技術説明をする機会が多く、よりわかりやすい説明スキルを身につける必要を感じていたため。

●研修内容:発声・表現トレーニング、端的な伝え方のポイント、緊張対策・プレゼンパフォーマンスなど

●受講者の声
「受講前後での変化が見やすく、体で感覚を覚えることができた」
「アナウンサーが講師だったので、プロの発声法や表現を肌で感じることができた」
「受講後にどのようにスキルアップに取り組んでいくのかが分かった」

2.役員向けコミュニケーション研修

●対象者:執行役員、各グループ会社社長、各支店の支店長などの役員層

●導入の背景:代表が話し方の個人レッスンを受講し、ぜひ社員にも受けさせてコミュニケーションスキルをブラッシュアップさせたいと考えたため。

●研修内容:話し方の基礎、印象力の強化、説得力のある/気持ちや内容が伝わる話し方、ロジカルスピーチ、間違いやすい言葉遣い/緊張対策

●受講者の声
「お客様への対応力、交渉力がアップし、受託が急激に増えた」
「研修を受講した管理職60名の、顧客対応力が格段にあがり、売り上げが前年対比の約10%アップした」
「対面形式の講習だったので、その都度フォローしてもらえるのがよかった」

コミュニケーション研修の効果を上げるポイント

コミュニケーション研修で効果を上げるためには、押さえておきたいポイントがあります。実施する前にポイントを押さえておきましょう。

●階層別や職種別に行う
コミュニケーション研修といっても、その内容は多岐にわたります。また、階層や職種によって求められるスキルは異なります。たとえば、新人向けには「基礎的なコミュニケーション」「ビジネスマナー」、中堅社員には仕事内容に応じて「プレゼンテーション」や「ファシリテーション」などのスキルを身につけられる研修を実施しましょう。

●社内の課題を洗い出し、課題を解決する目的を明確に設定する
コミュニケーション研修を実施する目的は決まっていますか?
「どの企業でもやっているから」「毎年恒例だから」という理由で実施していないでしょうか?研修を実施するのは、社内の課題を解決するためです。まずは、社内の課題を洗い出すことから始めましょう。また、人事が考える課題と現場で感じている課題は違うかもしれません。必ず現場の社員に確認し、解決すべき課題を探っていきましょう。

●演習やロールプレイングを取り入れて実践できるようにする
コミュニケーションスキルは、知識を覚えれば使えるようになるものではありません。実践を繰り返してこそ、身につくものです。研修も座学だけでなく、演習やロールプレイングを取り入れると良いでしょう。受講者としても、実践があることで集中力を切らすことなく参加できます。

●コミュニケーションの専門家を講師にする
コミュニケーション研修は特別な専門知識がなくても実施できます。しかし、話し方研修ならアナウンサーなど、コミュニケーションの専門家を講師として呼ぶことをおすすめします。プロならではのスキルを目の当たりにしたり、普段なかなか聞くことのない話を聞けたりすることで、受講者の満足度が上がるからです。

まとめ

今回は、コミュニケーション研修の効果を上げるポイントについてお伝えしました。せっかく時間も予算もかけて行う研修を意義あるものにするためにも、今回ご紹介したポイントを参考にしてみてはいかがでしょうか。

なお、話し方のプロであるアナウンサーが講師を務めるKEE’Sでは、話し方はもちろん、ビジネスマナーやプレゼンテーション、オンライン商談、電話応対など、さまざまなコミュニケーション研修を実施しています。日本最多となる40名のアナウンサー講師が在籍しているため、日程調整やフォローアップなど、きめ細かな対応が可能です。

これまで800社以上の企業にご受講いただき、その場で効果がわかるとご好評をいただいています。対面での集合研修だけでなく、オンラインやマンツーマン、少人数での研修など、さまざまな手法を組み合わせてプログラムをご提案いたします。自社の課題がわからないという方も、担当者が二人三脚で解決に向けて取り組んでいきますので、ぜひご相談ください。

KEE’Sの企業研修

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