コラム

プレゼンの「間」を使いこなす

プレゼンやスピーチ、会議中の発言など、人前で話すときの「間(ま)」。この「間」を使いこなすことで、聞き手の心と頭を上手にコントロールできます。
「間」には「理解の間」と「引きつけの間」の2種類があります。今回は、それぞれについて解説していきます。

「理解の間」

「理解の間」はセンテンスとセンテンスの間に取るものです。それまでの話を聞き手が理解し、スムーズに次に進めるようにするための「間」です。

なぜ、「間」が必要なのか。それは、話し手と聞き手の理解のスピードが全く違うからです。
多くの人は「頭の回転」と「話すスピード」を同じにしてしまっています。

そのプレゼンやスピーチで話す内容は、あなたにとっては何度も練習し、わかりきった話でしょうが、聞き手にとっては初めて聞く話。休む暇もなく、次々に新しい情報を詰め込まれては息もつけません。そして、話し手のスピードについていけなくなると、聞き手は聞くことをあきらめてしまいます。

良い話し手になるためには、たとえ「1対大人数」であっても、一方通行ではなく、双方向でコミュニケーションする意識をもつことです。プレゼンやスピーチの聞き手がついてきているかどうか、時々立ち止まって振り返ってあげる。そんな「理解の間」を取ってください。

具体的に言うと「理解の間」は、およそ3秒くらい。必ず、頭の中で「1、2、3」とカウントしましょう。一度、ストップウォッチなどで3秒を体感することをおすすめします。たかが3秒ですが、沈黙の3秒はかなりの緊張を伴うらしく、KEE’Sのセミナー受講生も一度で完璧に3秒沈黙できる人はほとんどいません。「長めに取ったつもりなんですけど」と言うのですが、「1.5秒も取れていませんよ」なんていうことが多いのです。

「引きつけの間」

「引きつけの間」は、プレゼンやスピーチなどで話すセンテンス中、聞き手の注意や関心をあおりたい大事なワードの前に取る「間」です。

ニュースなどを見ていても、この「間」はよく使われていると思います。例えば、「今年の流行語大賞は……『◇◇◇』に決まりました」。この「……」が「引きつけの間」です。

アナウンサーにとって、この「間」は聞き手への問いかけや注意を引きつけるという意味を含んでいます。この無言の「間」の中には「今年の流行語大賞、発表になりましたよ。なんだと思いますか? いいですか、発表しますよ」という心の声が込められているのです。

それは、視聴者のワクワク感を演出するためでもあります。アナウンサーにとってはすでに知っている情報ですが、聞き手は初めて聞く情報。その新鮮さやインパクトを感じてもらうには、「ドキドキワクワク」を感じさせる「間」が不可欠なのです。プレゼンやスピーチなどでも同様です。

「引きつけの間」は「理解の間」より短めの1~2秒でいいでしょう。難しい言葉、数字などの後にも少し「間」を取ると、その言葉が際立ち、理解を深めてもらえます。

●話し方のテクニック

「間」を使いこなせば、聞き手の心と頭を上手にコントロールできる。

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