誤解を防ぐ話し方はオンラインの鉄則
表情が伝わりづらく、相手の気持ちが読み取りにくいのは、オンラインコミュニケーションの弱点といっていいでしょう。
自分の意志や伝えるべき情報は、言葉にして具体的に伝えること
対面コミュニケーションでも、抽象的であいまいなやりとりをしていると、お互いの認識がまるっきり変わってしまう危険はありますが、オンラインの場合はそのリスクがさらに高まります。
なぜなら、対面であれば、すべてを言葉で説明しなくても<あうんの呼吸>に代表される、その場の雰囲気を読んだコミュニケーションが成り立ちますが、オンラインではそれを期待することはできません。
オンラインコミュニケーションでは自分の意志や伝えるべき情報は、言葉にして具体的に伝えないと相手は汲み取ってくれないのです。
誤解を防ぎ、できるだけ自分の伝えたいことを正確に認識してもらうためにはどのような話し方が大切なのでしょうか?
実は、アナウンサーの話し方には、情報を正確に、間違ったイメージを抱かせないようにする工夫があります。
例えば、<こそあど言葉>の多様を避け、明確な説明を心がけたり、抽象的な形容詞(たくさん、とても、すごく)を使う代わりに数字を使ったり、具体的な描写をするなどしてできるだけ情報を正確に伝えているのです。
また、主観が含まれるような表現(驚くほど、信じられないような、絶対に)といった表現も、聞き手に一定の印象を与えてしまうことからできるだけ避けています。
同じ理由でネガティブな印象を一方的に与えるような表現(最悪の、絶望的な、どうせ、~なんか・・・)も特別な理由がない限りは使わないように心がけています。
そのような表現を避ける代わりに、情報をできるだけ詳しく、ありのまま伝えることで、認識のギャップを最小限に抑えることができるからです。
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脱線は最小限に
時間が限られることが多いオンラインでは、脱線も最小限に抑えましょう。
スモールトークが好きな人は、つい話が横道にそれてしまい、肝心な話ができないまま会議が終わってしまうということもあるのではないでしょうか?
そういう場合は、今進行している話題に集中し、その話題の行方を常に意識しておきましょう。話したい話題が見つかったとしても、その話を始めるのは、今の話題の結論が出たあとにしてください。
また、メモを取り、後で質問したいこと、思いついた意見などを書きながら話に参加すると、流れを変えずに自分の言いたいことを伝えることができます。
このように今話し合うべきことが何なのかを忘れないように意識できていれば、仮に脱線したとしても、軌道修正し元の話題に戻ってくることができます。
もちろん、脱線した話題がアイスブレイク的な役割を果たすこともあるので、オンライン会議の進行具合を考えて、時間に余裕がある場合はエッセンスとして利用するのも手です。
※本コラムは、KEE’S代表の著書『オンラインで伝える力』の中から一部を抜粋・編集しています
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